遺言書を見て思うこと。
色々な方の遺言書を見させてもらうことがあります。
遺言書は、遺言者の意思であるので、どのような財産の振り分けにするのか、
もちろん遺言者の自由です。
なので、本来は本人以外がとやかく言うことは、間違っていることかもしれません。
ただ、私のような遺言書作成をサポートする側であれば、本人の意思決定を助けるようなアドバイスは、必須です。
それが無ければ、専門家に依頼する必要も無いですねもんね。
今日拝見させてもらった遺言書には、相続税の納税資金をまったく考慮していない内容でした。
相続税の納税資金とは、相続を受けた方が払わなければいけない税金のために準備しておく資金。
遺言者さんは、相続人全員の幸せを祈っている方であったので、遺言書の再作成という方向になりました。
人は失敗するから成長するもんです。
ただ時に重大な失敗は、他人の人生を狂わす恐れがあることを痛感しました。
自己研鑽という言葉を改めて考えさせられました。